# ISSUE 12 今年もウミガメがやってきた！

2022.08

千葉県にあるグランビスタ ホテル＆リゾートの基幹施設「鴨川シーワールド」。その目の前にある東条海岸には、毎年6月から8月にかけて、野生のアカウミガメが卵を産みにやってきます。

「お母さんガメは、1回のシーズンに2〜3週間の間隔で複数回、卵を産みます。そのつど陸に上がってくるのですが、東条海岸への上陸件数は年々減少傾向にあります。河川の護岸工事により砂が海へ運ばれなくなったり、温暖化による海面上昇で砂浜の面積がどんどん小さくなっているといった要因が考えられます。毎年、今年は来てくれるか…？　と心配しながら海岸を見回っています」

そう話すのは、20年近くにわたって鴨川シーワールドで野生のアカウミガメの産卵を見守ってきた魚類展示課長の吉村智範さんです。

今年は、例年より少し遅れた7月17日、ようやく職員が東条海岸で初の産卵を確認。ひと安心となりました。