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「表情豊かで性格も様々」

全身真っ白で、一見すると体の大きさしかわかりやすい違いがないように見えるベルーガたち。しかし……。

「ベルーガほど、1頭1頭の性格の違いがわかりやすい生きものもなかなかいません。例えば顔にあるシワが特徴的なナック(オス)は、ちょっと気難しいけど真面目な性格。トレーニングやパフォーマンスの成績も優秀です。ベルーガは口が柔らかくてよく動くので、表情も豊か。これはトレーナーの主観かもしれませんが、実際に感情とリンクしているのかなと思うこともあります」

そう話すのは、飼育トレーナーの鈴木みさきさん。ベルーガを担当するのは7年目となるベテラン飼育員です。現在は7頭のベルーガたちを飼育しながら、訪れたお客様へ生きものの解説も行っています。

「北極海で暮らすベルーガがどのような生活をしているのか、水中という環境でイルカの仲間が音をどのように利用しているのか紹介しています。パフォーマンスでは、生きものが持つ本来の能力について、映像を交えながらわかりやすく楽しく伝えることを意識しています」

このマリンシアターでは、ベルーガが発する音をリアルタイムに目で確かめることができる仕組みが導入されているそう。ヒトには聞き取ることができない高い音を発するベルーガの鳴き声について、お客様の目の前でわかりやすく解説してくれます。

ベルーガの可愛らしい様子と利発なパフォーマンスとのギャップもまた、ベルーガが愛され続ける理由の1つなのでしょう。