道産食材とパリの風を融合させ
春の「賞味会」で披露
今回、札幌パークホテルからパリ研修に参加したのは、料理長を務める佐藤健一さんです。パークホテルの厨房に入って33年のベテランですが、「いくつになっても学ぶべきことは、たくさんあります。パリではすべてが新鮮でした。シェフの食材一つひとつへのこだわりや追求する姿勢にも感銘を受けました」と、謙虚な性格をのぞかせます。
研修に入ったのは、「ブラン」のグランドオープン1日前。世界中から注目を集める新しいレストランのオープニングに携わるという、貴重な経験に恵まれました。
「シェフが追求する、余すところのない素材の生かし方も勉強になりました。休日は、星付きレストランやブランジュリをめぐって食べ歩きましたし、マルシェやスーパーマーケットで食材を探して、滞在していたアパルトマンで調理もしました」。そうしたフランスでの経験を北海道食材と融合させ、さらにブラッシュアップされた佐藤さんの料理を、3月26日から29日まで札幌パークホテルの「テラスレストラン ピアレ」で開催される「特別賞味会」で味わうことができます。
「パリで得た経験を、後輩たちに伝えるのも私の役目です」。佐藤さんは、ベテランらしい言葉で未来を見据えます。