「種が風土を吸収し、おいしく育つ」
自然栽培に取り組むグランビスタファーム
グランビスタ ホテル&リゾートの自社農園「グランビスタファーム サッポロ」は、札幌市の郊外にあります。
2014年、農業コーディネーター高木晃さんの指導を受け、500平米の畑で自然栽培をスタート。農薬も肥料も使わず、雨水と土の自然の力だけで、じゃがいもやピーマン、トマト、ナス、ズッキーニなどを栽培しています。
「1年目は、驚くほど何もできませんでした」と振り返るのは、札幌パークホテルの澤田さん。それでもあきらめることなく挑戦を続けます。2年目に少し手ごたえを感じ、3年目からは大収穫。以後、毎年、畑の野菜から種を取って苗作りから手がけます。厨房のスタッフ自ら畑に足を運び、素材の大切さを学ぶ機会にも。
「毎年、種が風土を読み込み野菜が進化するというのが高木さんの教えでした。農薬にも肥料にも頼らず、野菜本来の力で育つから味が濃くておいしいんですよ」と澤田さん。
厨房のスタッフもできる限り畑に足を運び、自ら収穫した野菜をホテルに持ち帰ります。
「自分たちで作っているから、その野菜が育った環境もしっかり理解しています。そして、何よりおいしい野菜です。お客様にも自信を持って提供できます」と澤田さんは胸を張ります。